何事にも全力を求める学校
多すぎる目標
「何事にも全力で。」
こんな言葉が学校ではよく聞かれます。
目標はさまざまなシーンで設定されます。
学期ごとの目標。
今月の目標。
生活目標。
学習目標。
運動の目標。
学級目標。
給食の目標。
清掃の目標。
係の目標。
行事の目標。
等々…。
上げればきりがないほどです。
意識できている?
こんなにたくさん目標を作り、子どもたちは意識して動いているのでしょうか。
私たち大人は目標を立てても、日々の忙しさの中でそれを忘れていないでしょうか。
目標を立てたこと自体を忘れることもしばしばです(私だけでしょうか)。
目標は意識してそこに向けて行動したときにだけ有効だと思います。
こんなに目標を作って、本当に全部がんばったらつぶれてしまわないかが心配です。
苦手克服と得意なことを伸ばす
学校ではさまざまな〇〇教育があり、それぞれに目標を設定しなくてはなりません。
その主任の分担は、一人の教員に対し、複数課せられています。
教員自身が忘れてしまうこともあります。
仕事の中で強弱をつけてやらなければ仕事が回らないためです。
最近では教員もそれが難しくなりました。
自己評価をして管理職に提出が必要になったためです。
数値目標を設定し、それによって給与が決まります。
それについてはまた後日書きたいと思います。
それでも子どもには型どおりの目標設定をさせ、それに向けてやらせていくのです。
ちょっと子どもたちがかわいそうだと思ってしまいます。
子どもたちにも、自分の中で一番がんばりたいことを決めさせるのが良いと思います。
「今年はこれ!」と言うことを一つ決めるのはどうでしょうか。
特に小中学校の義務教育のうちにさまざまな体験をすることは重要です。
そういった意味で、苦手の克服と、得意なことの伸長に集中させるのも一つの手です。
頑張りすぎて忙しい
子どもたちはさまざまな目標と仕事に追われて忙しい学校生活を送っています。
自分のことを見つめる時間を確保してあげて欲しいのです。
そして、力の抜いても良いところもあると教えることは生きる上で必要です。
また、そうすることで教員も子どももやりやすくなるのではないでしょうか。
それが今の子どもたちには必要なことではないかと考えます。