【映画レビュー】ゴーストバスターズ GHOSTBUSTERS 私のおバカ映画好きの原点!
耳に残るフレーズ
Who you wanna call?
Ghostbusters!
思わず一緒に「ゴーストバスターズ!」と叫んでしまうほど耳に残るリフレイン。
私が小学生のときに出会った初めての洋画だったかもしれない。
この一作を友達の家族に一緒に見に連れて行ってもらい、私のおバカ映画好きの歴史はスタートしたと言って良いだろう。
ちなみにそのころ地方の映画館では少し古くなった映画を2本立てで通常料金で上映することがあり、このとき一緒に見たのは宮崎ルパンの「カリオストロの城」だった。
何とも豪華な二本立て。
今では考えられない。
原子力をものすごい魔法の力だと思っているアメリカ人
アメリカの映画を見ていると、アメリカの人たちは原子力を何か魔法のような力のように思っているのか、と思えるシーンに出くわし、苦笑してしまうことがある。
この作品でも、ラスボスに対抗するために使うのがこの核融合の力である。
なんだかわからない光線でゆうれい達をつかまえるのであるが、その光線を交わらせることで陽子転換(核融合)が起こり、とんでもないことになるから注意、という風に登場人物達は言っている。
いや、とんでもないことになるのは確かなんだが、「ちょっと、ニューヨーク、それじゃすまないよ」と突っ込みを入れたくなってしまう。
ゆうれい達が面白い
日本のゆうれいと違って、向こうのゆうれいには脚もある。
しかも、ちょっと妖怪じみているものもゆうれいの範疇に入るようだ。
それぞれのゆうれいを見ているとアメリカ人のゆうれい感が見えてくるようで面白い。
洋の東西を問わず、あの世(死後の世界)に関するものはゆうれいとしているようではあるが、もしかしたら日本や南洋諸島のほうが細かい定義づけがあるかもしれない。
いや、よく考えてみれば、ヨーロッパでも「名付け親」はゴッドファーザーとして強大な守護の力を持つとされているし、ウェールズには妖精伝説がある。
ちなみにシンデレラを助ける魔法使いもシンデレラの名付け親だ。
アメリカにはいろいろなところからの移民がいる。
様々なゆうれいを一緒にアメリカへ連れてきているのかもしれない。
愛すべき古典になりつつある映画
主人公を女性にし、さらにストーリーにも手を加えて作られたのがリメイク版「ゴーストバスターズ」である。
個人的にはこちらはあまり好きではない。
というのは何となく「友情ストーリーにしたい」的な押しつけを感じるからで、気軽に楽しむならば、やはりおバカに徹したこのはじめのバージョンである。