未来のコンパス

教育、環境問題についての思いや学びについて綴ります。

子どもの権利は守られているか

異次元の子育て政策

一体何をしてくれるのだろうと思いますが

子どもの権利は守られていくのでしょうか

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今の状態ではだんだんと後退していると

思われてなりません

 

「子どもの人権」と「子どもの権利」

どちらも同じように感じますが

微妙なニュアンスの違いがあります

使う時の感覚が少しずつ

違っているように思います

「人権」というと

最低限の生きていくための条件

のことを考えます

「権利」というときには

子ども固有の権利があることを感じさせます

子どもの権利というと

の他にも

子どもが古い世代を超えて

私たちが作った技術や知識などを利用して

さらにより良い世界を作り出していく権利

のことも指しています

 

ただ私たちと同じような

大人になるだけではなく

より良い世界を作り出していく権利がある

 

ということです。

これはフランス革命時に活躍した

思想家・コンドルセの考えです

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この考え方は革命時にその混迷の中で

押し潰されてしまいましたが

新教育運動において受け継がれました

新教育運動はヨーロッパを中心に始まりました

しかしそこにとどまることなく

アメリカを経由して日本でも

大正新自由主義教育運動として花開いています

 

その新教育運動も戦争によって

弾圧され消えてしまいましたが

その理念は今でも有効であり

国連の児童の権利条約の中に

生かされています

児童の権利条約(児童の権利に関する条約)|外務省

新教育運動で試みられた取り組みは

今ではオルタナティブな教育として

主に私立学校で取り入れられています

シュタイナーやモンテッソーリなどは

有名なところでしょうか

最近注目されているイエナプランも

初めはドイツでその頃始まっています

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公立学校でやるには

文科省の学習指導要領の縛りが強すぎる

雑務が多すぎるなどの理由から

難しい取り組みかもしれません

でも子ども達を大切にする教育は

できるはずです

オルタナティブではなく公立学校でこそ

子ども達の権利を保障する教育を行えるように

文科省や今国会には期待したいところです