子どもの権利条約
こどものことを考える
5月5日は日本ではこどもの日です。
国連で採択され、多くの国で批准されている子どもの権利条約をご存じでしょうか。
1989年に国連で採択されました。
日本は1994年に批准し、その早さは世界で158番目でした。
ここでいうこどもは「十八歳未満のすべてのもの」という定義がなされています。
子どもの権利条約については、以下の本が詳しく、読みやすいと思います。
子どもの権利条約を守れているか
遅まきながらも日本も批准してからおよそ30年近くたちます。
この中の第12条には、子どもの意見表明権が、はっきりと記されています。
果たしてこの権利条約を守ろうとしているのでしょうか。
最近では、大学入試改革のあまりのひどさに、受験生自ら発言することがありました。
それに対してさまざまな政治家の心ない発言も続きました。
政治に携わる人たちの中にも子どもたちや教育界のことを考えてくれる人もいます。
しかし、まだ本の少数派で、真に理解して働いてくれている人の少なさに落胆します。
子どもは立派な人間の一人
子どものことをきちんと一人の人間としてみているでしょうか。
私も自分の子育ての中では反省する点は多々あります。
子どもは未熟な大人ではなく、確固とした個人としての権利を持っているのです。
親の付属物でもなく、ましてや親のものではありません。
親は子どもを扶養する義務があり、親のいいようにして良い存在ではないのです。
子育てを楽しんで
大切な命としての人間を育てる子育ては本当に大変であり、かつ楽しいものです。
めったにできないほんのひとときの楽しみです。
もちろん思うように行かず悩むこともしばしばです。
その時はとても苦しいものです。
子どもは大きくなっても、子育ては一生続きます。
だんだんと関係性は変わってはくるものの、かけがえのないものとして残り続けます。
いま、子育てに悩み苦しむ人が増えているのにはいろいろと原因はあると思います。
コミュニティの崩壊によって保護者が息抜きできる場が少なくなっています。
アドバイスしたり愚痴を聞いたりするようなサポートする人もいないかもしれません。
また、働き方がこれまでになく過酷になっているのも一因ではないでしょうか。
子育てを地域で
理想としては地域で子育てができると良いと思います。
きれい事かもしれませんが、それが一番良い形だと思います。
子どものことを見てくれる大人は複数必要です。
近所の人に突然子どものことを頼むのは難しいでしょう。
外出や実家からなにか届いたときに、お裾分けをすることをお勧めします。
「実家から届いたけど食べきれないので」
「ちょっと出かけてきたので」
何でもいいわけにして子どもも連れて、勇気を出して訪ねてみてください。
はじめは怪訝な顔をする方もいるかもしれませんが、何度かするとお互い慣れます。
そのうち、自分の知らない子どもの情報を教えてくれることも出てくると思います。
子どもが大きくなれば、子どもに任せても良いと思います。
ほめられて帰ってくる子どもは良い顔をしています。
こうして子どもの顔を覚えてもらえるようにするのは、一つの手かもしれません。