未来のコンパス

教育、環境問題についての思いや学びについて綴ります。

カムイ伝で民衆心理を考える

今週のお題「一気読みした漫画」

白土三平カムイ伝

白土三平の『カムイ伝』を読んだことがあるでしょうか。

わたしは昨年ごろ一気読みしました。

カムイ伝』は江戸時代の百姓一揆などを描いた作品です。 

 百姓一揆が起きる背景

百姓一揆が起きるまでにはさまざまなできごとがあります。

また、百姓だけではなく被差別民なども描かれています。

そしてそれを上から押さえつける人たちも出てきます。

商人の思惑も絡んできたり、藩の家騒動などもあり、盛りだくさんの内容です。

少し重たい内容なので読むのがつらくなって、時々休みながら読みました。

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最終的に民衆の取った行動はショッキングなものでした。

しかし、今の政治や投票行動などを見ていると、今でも変わらないと思えます。

権力者は民衆をどう見るか

権力者は民衆をどう見ているのでしょうか。

どのように世論を作ろうとしているのでしょうか。

この本を読むと、背中に冷たいものが走ります。

だからこそ、報道や世論の流れに警戒しなければならないという思いを強くします。

今の時代だからこそ、この『カムイ伝』をおすすめします。

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 ちなみにカムイ伝には第二部があるそうですが、わたしは一部しか読んでいません。

伏線の回収は結局なされないままのようです。

無理して第二部まで読まなくても良いと思います。

第一部だけでも十分民衆心理を操作しようとする権力者のやり方はわかると思います。