公教育にお金をかけると
今週のお題「100万円あったら」
100万円で、学校でできること
学校のような大所帯では、100万円はあっという間ですね。
会社でも同じだと思います。
公立学校の場合、難しいのが取り扱いを備品にするか消耗品にするかです。
備品の場合、何年も大事に保管しなくてはなりません。
(場合によるとわたしが生まれた昭和の頃の備品が現役で残っていたりします)
壊してしまったりなくしてしまったりしたときには実費で弁償ということもあります。
ですから、備品では管理が大変なのです。
しかし、多くの場合学校で購入すると備品扱いになります。
理科の実験用具
大型の実験器具や備え付けのものは仕方がないと思います。
例えば、振り子やガスバーナーなどは、備品扱いでしょう。
しかし、ビーカーや試験管、ガラス棒、温度計などガラス製品なども備品です。
スライドガラスも備品です。
へたをするとスライドガラスの上にのせるあの薄~いカバーガラス。
あれも備品に入っていることもあります。
だから、あのようなものでも注意して、丁寧に洗って何度も使うようにしています。
小学校では割れることは続出するので、その度に理科主任に報告です。
これらは、学校によって実態が違います。
市町村が教育にお金をかけてくれるところでは、消耗品になるところもあります。
いわゆる「理振」は、備品しか買えない紐付きのお金です。
国から下りてくるお金で、理科教育の推進のために使うものです。
お金をもらえるのはありがたいのですが、現場で欲しいのは消耗品。
備品の充実は進んできていて、金額も中途半端なので使いどころの難しいお金です。
図書室の本
図書室の本も備品です。
だからなくしたり壊したりすると、弁償になる場合もあります。
わたしの勤めていた経験では、一年に多いときで80万円くらいでしょうか。
それでも、子どもたちに人気の本はすぐに傷みますので買い換えます。
それと課題図書、辞書類、シリーズものの続きを買うとあっという間になくなります。
しかも、小学校では管理が難しく、なくしてしまう子もいます。
その都度、台帳にその旨を書いて新しいものを購入して弁済してもらいます。
かわいそうですが、仕方がありません。
公費で買っている分、これは厳しくしなくてはならないのでしょう。
しかし、子どもたちが本嫌いにならないか、密かに心配してしまいます。
毎年、紛失がないかチェックするのもとても大変です。
体育のボール
ボールも備品です。
休み時間に遊べるように、体育主任が用意したり何個配布するか決めたりします。
ボールの数も数えています。
ボールには番号を書いて、管理しています。
これらも消耗品で良いのではないかと思うほど大事にします。
ドッジボールやバスケットボールは表面のざらざらの部分がすり減っても使います。
ものを大切にするのは大事だけど
ものを大切にするのは大事なことです。
なくなったり、壊したりしても平気、というのでは困ります。
でも、過剰に大事にして子どもたちに負担をかけたくないと思います。
ものを大事にしすぎるあまりに、子どもたちが安心して使えないのでは本末転倒。
そうならないように、国や市町村には教育にお金をかけて欲しいと思っています。