【観光レポ】豊岡演劇祭2020
豊岡演劇祭
豊岡演劇祭に合わせ、豊岡に土曜日から月曜日まで滞在。
見たのは「庭にはニワトリ二羽にワニ」「キニサクハナノナ」。
日程の都合と早めのチケット売り切れのため、これのみの鑑賞となった。
押し込めていた心に気づく
2作連続公演。
はじめの「庭には〜」は喜劇。
涙が出るほど笑った。
トスカとトサカをかけたり、地元の話をしている中に、前振りがバッチリ入っていたりと初めから最後まで詰め込まれていて満足満足😂
2つ目の「キニサクハナノナ」はホロリとするストーリー。
「(人の人生という物語の中には)面白くない話なんてなかった」というところで、もう涙が止まらなくなり、それ以降はずっと最後まで涙涙。
人生について、深く考えさせられる話だった。
どこかで自分の人生ってつまらないような、くだらないような、取るに足らないもののような気がしていたことに、このセリフを聞いて初めて気がついた。
どちらも5人の役者さんによる小さな劇だが、ここまで素敵なものができるのだと改めて演劇の奥深さを知る。
また、涙が出てくると、会場からのすすり泣く音も聞こえてきて、みんなが同じような感覚をあじわっているのかな、と一体感を感じた。
昨日が千秋楽だったため、この演目は豊岡では見られないが、まだまだ、盛り沢山の内容で、あちこちで面白そうなイベントがあるようなので、お近くの方は覗いてみることをおすすめする。
芸術を身近に
とはいうものの、私自身、演劇は数回見たことがあるだけ。
小劇場は1回あったかな、というくらいだ。
観劇の経験はあっても東京の大劇場、もしくは学校の芸術鑑賞会。
小劇場は舞台との距離が近く、生の衣ずれや靴音が伝わってくる。
この舞台との距離感も良かった。
小劇場が各地にできて、週末ごとにどこか近くで見られるようになると嬉しい。
豊岡には行くだけで丸1日かかるので、なかなか行くことはできないが、近くで同じような催しがあったらぜひ行きたいと思う。
観光もかねて行けるので、長期休業中だったらもっと良かったかもしれない。
でも、この体験ができて、1演目だけだと3000円。
とても得した気分だ。
コロナ対策もばっちりされているので、安心してみることができる。