【生を考える】人間の体は治るけど、元には戻らない
治癒力はあるけれど
3週間ほど前、わが子が足首の靱帯を痛めた。
ある程度は治るが、完全に元どおりにはならないという。
その分周りの筋肉を鍛えることでカバーするのだそうだ。
COVID-19も
今、ちまたを騒がせているCOVID-19も、回復しても後遺症が残ることがあると聞く。
人間はさまざまな病気や怪我と闘いながら生きている。
一見、治って元に戻ったように見えても、実は元どおりではないのだろう。
確実に何かが変わりながら生きていくものなのかもしれない。
エントロピーは増大する
宇宙の法則として、「エントロピーは増大する」というものがあるそうだ。
恥ずかしながら、子どもが学校で習ったのを教わって初めて知った。
そのことから考えると時間というものはあまねくすべてのものに降り注ぎ、年をとることによる変化は避けられない。
よく美容の広告などで、若さを取り戻す、などと謳ったようなものを見かけるが、それは宇宙の法則に反している。
だから、何となく異常さを感じ、違和感を覚えてしまう。
変わる体とうまくつきあいながら(この年になったらうまくなだめながら)生活していくのが自然なのではないか、と最近強く思う次第である。