年賀状、どうしますか?書く心、書かない心
気がつくともう年賀状を書く季節がやって来た。
私もだんだん出す相手は減っているのだが、このところ年賀状まで断捨離する人も多く、年賀状卒業宣言する人もいる。
今年、親友が亡くなった。
高校を卒業してから、数年に1回会うか会わないかの調子である。
しかも、相手は筆無精で、こちらが賀状を出してもなかなか返事の来ないこともあり、面倒な時には、こちらも出さないこともあった。
しかし、数年前に会ったときに、どちらも病気をしていたことが分かり、相手はガン闘病をして、一段落している、という時であった。
私自身も長患いで、仕事を休んだりリハビリをしたりとヒーコラ言いながらの生活だったため、自然間遠になっていた。
あるとき、知らない人から携帯に連絡があり、その親友が死んだという。
にわかには信じられなかったが、話を聞くうちにようやく理解した。
話している相手は親友の連れ合いであった。
通夜に参列し、ご母堂にあいさつすると、泣きながら相手も筆無精を悔いていたと話してくれた。
私もつくづく年賀状くらい出しておいて相手の無事を確かめておけば、と悔やまれる。
メールは出したのだ。
だが、届いていなかった。
宛先不明でリターンしていたのだった。
思えばその時、おかしいと思いはしたものの、そのままにしていたのがいけなかった。
せめて電話していればと思う。
今年は年賀状を出そうと思う。
今まで面倒だと思っていたが、仕事も辞めて時間はあるし、相手の無事を確かめる意味だけでも価値はある。