立冬・11月8日
短い秋
すっかり朝晩冷え込むようになり、被災されている方はつらかろうと思われる日が続くようになった。
11月8日は立冬。
暦の上での冬の始まりである。
今年はつい3週間前まで台風、台風で大慌てをしていた。
それがもう冬の様相を呈し始めている。
つかの間の秋はあっという間で、夏から一気に冬に突入する年が多くなった。
立冬とは
二十四節気の一、太陽黄経二二五度の日で十一月七日か八日ごろ。日本の大半の地域では、まだ晩秋の気象であるが、地方により 初霜・初氷の報を聞くことも多くなる。日ざしも弱く、日暮れも早くなり、とくに朝など思わぬ冷気に身のひきしまることがある。今朝の冬とはそのような思いを持つ立冬の朝を指していう。*1
まさしくこの体験だった。
ゴミ出しに出たとき、思わずぎゅっと身を縮めて小走りになった。
季節を感じる
秋を満喫することはできなかったが、俳句を詠んだり、暦を見たりすることで身の回りの変化に気がつくことが多くなった。
「秋がないねえ」と言っていたが、つかの間の秋にも気がついた。
ほんのつかの間。
終わってしまった金木犀の香り。
早くなった日暮れ。
ちょっと先も見えないくらい濃い霧。
遠くにくっきりと姿を見せる山の連なり。
気がつかなければそのまま過ぎ去ってしまう秋になってしまった。
これからは冬をめいっぱい楽しむことになるだろう。
冬に入る山国の紺女学生 森 澄雄*2
しかし、後に叙情的な俳句から脱却、人間探求へと進む。
森は加藤の「寒雷」の編集長を務めた。*3