未来のコンパス

教育、環境問題についての思いや学びについて綴ります。

【アル・ゴア元副大統領の気候危機リーダートレーニングから知る】気候問題に対して日本ができること

 世界と逆方向へ動いている日本

アル・ゴア元副大統領はもはや日本には失望している。

東日本大震災後、何故か石炭火力に舵を切った日本。

世界は脱原発再生可能エネルギーへと向かっているにもかかわらず、である。

アル・ゴアでなくとも、日本の環境問題に関心のある方は皆同じ思いなのではないだろうか。

www3.nhk.or.jp

ここでは主に、

  • 日本は京都議定書のころから後退
  • 1人1人やるのも大切なことだが、もっと大きな変化が必要
  • 日本に期待することは、技術革新と若者の力

とまとめられている。

 

日本に求められていることは何か

同様のニュースがNIKKEI ASIAN REWIEWにも出ていた。こちらは英文。

パソコンで見られる方は、日本語に翻訳してくれる機能がある。

少々ぎこちないが日本語で読める。

asia.nikkei.com

 こちらではさらに詳しく、

  • 猛暑により昨年(と記事には出ているが総務省の統計*1により今年のものと思われる)71000人が病院で手当を受けたとのこと。
  • 2℃の海水面上昇により日本でもおよそ1兆ドルの資産が危険にさらされると述べている。

さらに、踏み込んで日本のエネルギー政策の変更の必要性にも言及。

  • 太陽光発電会社が送電網に接続し、安価な電力を販売する公平な機会を得ることが必ずしもできていないと指摘している。*2

 

私たちが今すべきこと

『世界』2019年12月号特集「気候クライシス」に国谷裕子氏が記事「私たちは岐路に立っている」を書いている。

この中でもアル・ゴアのリーダートレーニングについて述べられていた。*3

これらから分かることは日本が、京都議定書のころに比べ、後退していること。

そして、これから日本がしなくてはならないことは次の通りだ。

  • 国が大手事業者にインセンティブを与える今の売電の方式を改め、再生可能エネルギーの会社が送電網に接続し、安価な電力を販売できる公平な機会を与えること
  • 石炭火力発電所に融資している銀行や企業へのダイベストメント(融資の停止)
  • 政治に圧力をかけて、再生可能エネルギーへのシフトへ舵を切らせること

 

これを個人レベルに落とすと

各自できることをやる+社会運動として広げていくこと

となる。

つまり、今FFF(Fridays For Future)がしているような気候マーチに参加したり、各地で学習会を行って、政治家の参加を促すことだろう。

FFFについて詳しくは以下のホームページを参照してほしい。

ja.globalclimatestrike.net

また、11月21日~22日にかけてアル・ゴアの呼びかけで世界各地で学習会が行われる。

それに参加したり、企画したりするのもいいだろう。

企画する場合には、英語になるが、以下のリンクから講師の派遣を申し込める。

これからでも間に合えば、おそらく先日開催された、リーダー講習を受けた方が来てくれるのではないかと期待している。

そして、各国に合わせた資料をプレゼンしてくれるという。

www.climaterealityproject.org

 

やり方は人それぞれ。

自分のできるやり方でさらに一歩前に進もう。

 

*1:

https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/heatstroke_geppou_2019.pdf

*2:NIKKEI ASIAN REWIEWより

*3:『世界』2019年12月号 岩波書店 p90