【映画レビュー】「ベン・ハー」は戦車競走が見どころだが、テーマはキリスト教
見所は戦車競走
ベン・ハーはユダヤの王子ジュダ・ベン・ハーの復讐劇がメインである。
有名なのは戦車競走である。
戦車といってもローマ時代の戦車である。
4頭立ての馬車の後ろの部分が籠のようなものになった小さなものである。
ベン・ハーの敵役となっているメッサラは戦車の車軸にノコギリ状の金具をつけて破壊力を増して対抗する。
ちなみに戦車の車軸にノコギリやカマをつけるのは当時の戦車としては普通のものである。
歴史的には?
その他にも様々、歴史的には???というところはたくさんあるのだが、ざっくりと雰囲気を知りたい、と思う方にもいいかも知れない。
ただし鵜呑みにしませんように!
キリスト教がテーマ
有名なのは戦車競走の場面だが、キリスト教がテーマだと思われる。
話の前振りにナザレの大工が故郷に帰り、馬小屋で生まれたイエスに3賢者が訪問するシーンも挿入されている。
ベン・ハーの人生にも、はじめにイエスに喉の渇きを癒してもらうところから、一貫してイエスの影が映り続ける。
イエスが裁判にかけられて処刑を言い渡すピラトが養父の友人だったり、イエスの山上の説教のシーン、ゴルゴタの丘、病気の家族を癒すなど。
そしてハッピーエンディングになるわけだが、キリスト教徒以外にはピンとこないかもしれない。
キリスト教的思考を知りたい人にもおすすめする。
名作であることは間違いない
何にせよ、ハリウッド全盛期のモブシーンのリアリティなども含めて、迫力のある名作である。