【映画レビュー】「ゴッドファーザー パート3」The Godfather PartⅢ人生のボタンの掛け違え
親子3代の物語
パートⅠ、パートⅡと見てきて、いよいよゴッドファーザー最終作。
Ⅰ、Ⅱについては以下に書いた。
ビトから始まってマイケル、その子アンソニーへと話はつながっている。
しかし、仕事自体はマイケルの若いころに見た目はよく似たアンディ・ガルシア扮する甥のビンセントへと移っていく。
だんだんと子どもは親に似ていく
はじめは毛嫌いしていても、いつの間にかマイケルはビトに、アンソニーはマイケルに似ていく。
そして甥のビンセントは、マイケルの兄でビンセントの父親ソニーにそっくりである。
みんなが自分をあこがれの存在に近づこうと努力している。
それにもかかわらず、それおれがその親にそっくりな人生、生き方を結果的に選んでいくことになってしまうのである。
人生のボタンの掛け違え
ゴッドファーザーの主人公はシリーズを通してマイケルである。
マイケルは若いころにはマフィアの仕事を嫌い、父親の仕事は継ぐ気は無かった。
そして気質の人生を送り、家族を作っていくことを夢見ていた。
しかし、どこで道を間違えたのであろうか。
マフィアのドンとして名を馳せ、にらみをきかせ、命のやりとりをしていく。
最終的には家族も失い、孤独な最後を迎える。
見ている私まで、あれほど家族の幸せを願っていたのにいったいどうしてこうなってしまったのだろうと、悄然となった。
人生思い通りにならないことだらけである。