未来のコンパス

教育、環境問題についての思いや学びについて綴ります。

【映画レビュー】「サウンド・オブ・ミュージック」Sound of Music ①

 

何度見ても発見がある名作

言わずとしれたミュージカルの名作。

よく見ると、歴史の学習にもなる。

舞台は第2次大戦前のオーストリア

前半は明るく子どもたちが父親を取り戻す話になっているが、そこここにナチスの影がちらつく。

後半はこのナチスからの逃亡がメインとなるが、今回は改めて見て気づいた子どもたちの成長に関する問題について書いてみたい。

 

「子どもなんです」

マリアが初めてトラップ家に行った時に出た言葉。

きっちりとした制服を着て、笛の音に合わせて行進をする。

家の中ではキビキビ行動し、時間厳守。

言葉もハキハキと。

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トラップ大佐は海軍出身

退役軍人トラップ大佐の、軍隊式の教育である。

ルールを守ることを強制しようとし、遊ぶことを禁じるトラップ大佐にマリアは放つ。

「子どもなんです」と。

遊びが必要だ、と明言する。

そして、翌日から大佐が留守の間に、子どもたちを楽しませてやるのだ。

伸びやかで素直な姿には思わず微笑を誘われる。

 

伸びやかな子ども時代を

振り返って、今の教育はどうだろう?

子どもらしい生活を送らせているだろうか。

反省の念とともに見る。

ルールを守れ、と言われたら守る。

だが、それは本心ではない。

怖いから従うのだ。

だから心に歪みが生じ、家庭教師にあたる。

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映画では素直に「気を引きたいから」というが、実際の子どもたちはそんな言葉は持たない

だから、問題行動に出たり、精神的にまいってしまったりするのだ。

自由に遊ばせてあげればあのように生き生きと、伸びやかに育っていけるだろう。

親として、反省の気持ちを持ってみると、また見方が変わる。

人生で何度でも見返したい作品である。