17音の広い世界
今週のお題「575」
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想像力と共感
俳句、短歌を学ぶのは小学生の時です。
それでも、正直言って難しいのが現状です。
なぜなら、小学生には経験が圧倒的に足りないからです。
学習してその仕組みと、教科書などで扱う俳句や短歌の意味を知ることはできます。
しかし、そこで味わう内容に共感する、想像して楽しむ、のは難しいことです。
特に俳句では17音という限られた文字数での表現です。
感情表現をそぎ落としつつ、想像させることで共感させるものです。
「ああ、こんなことあるよね」「懐かしいな」といったことを思いおこす楽しみです。
それが俳句です。
俳句作りは語彙力勝負
俳句を作るには感性が大事です。
こんなことを表現したいと思うところから始まるのです。
しかし、その俳句作りに最も大事だとわたしが思うのは、語彙力です。
何度も重ねて書きますが、俳句は17音しかありません。
自分の書きたいと思う情景を、過不足なく入れ込みます。
それには、ちょうど当てはまる語彙がなくては陳腐なものにしかなりません。
それも、文字数あわせだけではなく、自分の心情にぴったりとする言葉を選ぶのです。
語彙のストックがなければ同じ言葉の乱用になり、内容は薄っぺらくなっていきます。
国語教育の充実
小学校でも句作が、さかんに行われています。
やってみたい子には良いチャンスです。
しかし、「あ、これ、表現したい!」と思った瞬間に良い句ができます。
宿題にしたり、授業中に作らなくてはいけなかったりするとやっつけの句ができます。
それは子どもにとっても納得できないでしょうし、良い句にならないと思います。
もちろん経験として作る授業はやっても良いと思います。
強制はせず、ましてや教員が添削や評価をするのではなく、句会形式がおすすめです。
誰が作ったかわからない句に子ども同士が、批評をしあって点を入れていく。
最後に誰の句だったかを明かす瞬間の意外性もまた楽しいものです。
そんな楽しい言葉の世界の遊びを、授業で取り入れてあげて欲しいと思います。