【教育は未来への投資】学校の9月始まりを考える
新学年を9月にするには法改正が必要
いよいよ先が見えなくなってきて、9月始まりを検討されるようになってきた学校教育。
私もこれには賛成する。
しかし、「はい、9月からにします」というわけにはいかない。
というのは義務教育は学校施行規則という法律によって4月1日から始まると決まっているからである。
ちなみに詳しく言うと小学校については第五十九条に規定がある。
「小学校の学年は、四月一日に始まり、翌年三月三十一日に終わる。」とある。
もし9月始まりにするのならば、法改正が必要になるだろう。
9月始まりにするために出てくる問題
今もう、5月近くになっている。
これから法改正したとしても、すでに入学式を済ませた子どもたちもいる。
9月始まりにするにあたって、入学の学齢の設定など、細かなところを詰めていかなくてはいけない。
日程を後ろに倒すとすれば、入学前に行われる就学時健診や入学説明会などの日程も大幅に変更になるだろう。
だから9月始まりにするなら一刻も早く法律によって決めることを決めてもらわなければ、現場は混乱を極めるだろう。
ここでがんばるのは誰か
法改正は国会の役目である。
超党派で教育に詳しい人たちが集まって早急に対応していただきたい。
さもなくば、空白の1年として1年間をもう一度学び直しの時間として確保するかである。
いずれにせよ、先が見えない中での法改正になる。
また、法改正されたあとの運営は県教委、市町村教委の役目となる。
そこがしっかりと対応を打ち出していかなくては現場は動けない。
難しい判断になるだろうが、子どもたちのことを真に考えての改革を望む。