【教育は未来への投資】新年度を迎えるに当たって理論武装する
学校の先生は世間知らず?
ある意味本当である意味嘘。
保護者対応や業者との会話において、接客の言葉遣いなどは最近では、職員室でもうるさく言われるようになり、そういう意味での社会人としての常識はかなりしっかりしていると思います。
しかし、ニュースを見て世の中の動きに敏感かというと、そうでない人も多い。
なぜなら時間が無いから。
とにかく朝起きて仕事、帰ったら寝るだけ。
疲れ果ててニュースを見る時間が無くなってきているのが現状である。
教員の働き方改革
最近、ようやく教員の働き方が問題になり、改正給特法(変形時間労働制)が導入されそうになっている。
これは大問題なのだが、これについても知らない人も多いのではないだろうか。
そもそも、36協定自体をよく知らない、教育職員の4%の調整額がどのような経緯で払われているのかも知らない人もいるのではないだろうか。
それでは教員の働き方改革と言ってもどこがどのように問題なのかわからず、対応のしようがない。
従って「何かわからないけど面倒なことが始まりそうだ」という感想で終わってしまう。
教員は自分たちの働き方が子どもたちの学習の質に直結していることをよく意識して、関心をもって働き方改革に臨んだほうが良いだろう。
そのためには法的根拠をよく知っておくことが必要である。
「ああ~、そんな時間無いよ。」という声も聞こえてきそうであるが、4月号を教育の特集としている雑誌も多いことに気がついた。
まとめて学習する良い機会である。
この機会にぜひ教員も法律や世の中の動きに敏感になって欲しい。
ジャーナリズムは3月号だった。記憶違い。失礼しました。
大学入試改革はどうなる?
上の問題と同じく教育の問題として今大問題となっているのが大学入試改革。
covid19や森友などの陰に隠れているが、粛々と入試改革会議は続いている。(ただし第5回はcovid19の影響で中止)
民間活用ありきですすめられていた英語の試験に対してNOを突きつけ、延期になったのが昨年11月。
もう次の入試まで1年切っているのに、まだまとまらないままなのである。
民間活用ありきは英語だけではなく、国語数学の記述式でも同様。
様々な立場の人が、記述式は2次試験で十分と答えている。
それでもまだ以前のまま進めようとしている自民党のワーキングチームには怒りすら覚える。
様々な知見が上で紹介した雑誌等で紹介されているので、一緒に学習することができる。
個人的には平田オリザさんの新刊、「22世紀を見る君へ」が面白かった。
新年度への切り替えと、covid19で外に出られない今が、理論的な面で考えるための資料を頭に入れるチャンスだと思う。