【教育は未来への投資】自由化という名の値上げ・国立大学授業料自由化
最近チェックしている国会
予算委員会の第4分科会(主に文教)で菅直人議員の質疑があると言うことで注目していた。
同様に感じてはてなブログにあげ、詳細に説明してくださっている方がいた。
kasikoiさんのブログを下に貼り付けておく。
ぜひ参照していただきたい。
授業料自由化すれば授業料は下がる?
あり得ません。
国立大学への運営費交付金を年々減らしているのが現状。
以下の記事からは2004年に国立大学が法人化してから12%も交付金が削減されていることがわかる。
それでどうして授業料を減らすことができるといえるのだろうか。
職員も非正規職員が増えている。
https://www.gyoukaku.go.jp/senmon/dai1/sankou6.pdf
上の文科省の資料(自動でとばないのでコピーして見ていただきたい)、3ページ目を見ると絶望的に定員が下がっていることがわかる。
国立大学の法人化にあたって実に13.3万人も減なのである。
その分を補っているのが非正規職員であり、働き方のタイト化である。
安定して雇用できない財政状況にあるということがわかる。
「自由化」といえば聞こえはいいかもしれないが、実質値上げなのは明白である。
ただでさえ学生ローンが当たり前になってきてしまっている社会になってしまったのに、これ以上学生に負担をかけてはいけないだろう。
学生ローンを抱えて社会へ出るということは「これから働いて給料がもらえる」希望ではなく、「これから働いてローンを返さなくてはいけない」という負への精神的転換になる。
未来が明るいものに思える要素はない。
国立大学は「国立」か
「国立大学」と一般的にはいっているが、今は「独立行政法人」である。
つまり国からの運営費交付金はうけてはいるが、実質、国立であった時代は終わっているのである。
以下の記事は2016年時点での記事である。
私は地方の国立大学出身だが、卒業生への寄付を募る(募集もしている)ことが近年多くなった。
それでも容易には集まらず、様々な卒業生向けの事業の縮減をしているようである。
教育に国がお金を出さない
今の政府が教育にお金を出さないことはもうすでに有名である。
しかも出しても、「社会に求められる人材育成」という但し書きである。
上の記事から、国が増額をするとしたところはいわゆる「人材育成」に重点をおいた学校である。
エリート育成、子どもを人と思わず、物か何かのように作り上げていこうとしていることがこの予算配分からも読み取れるのである。
教育の目的は?
子どもたちは自分で自分たちの社会を作り上げていく力を持ち、自分で興味関心、特技などを磨きそれを生かしていくことが結果的に社会に貢献することになるはずである。
決してこちらが都合の良い人間を作り上げていくことを目的として行われることではない。
それは1800年代にドイツで活躍し、幼稚園を創設したフレーベルがすでに述べていることである。
教育はひとりひとりの人間を育て上げていくこと、それ自体が目的であり、社会に役立つかどうかは目的ではない。
それだけは肝に銘じて子育てにあたりたいと思っている。