【生を考える】またもや自分の中に歴史を見る
時代劇から
時代劇専門チャンネルを見ている。
何度か言及している「大岡越前」や「子連れ狼」などの他にもさまざまやっている。
CMを見ていて、ふと思い出したのは、以前は年末年始と言えば、大型時代劇をやっていたことだ。
これをやらなくなって久しいように思う。
最近のTVドラマから
最近また時代劇を放映している所もある。
時代に合わせてなのか言葉遣いが現代語とまるで変わらないような話し方である。
所作もイマドキである。
そして、クレジットが流れないことに気がついた。
かつての時代劇やドラマではクレジットはドラマの顔であり、テーマも胸が熱くなるようなものを使っていた。
今の時代劇やドラマにそれはあるだろうか。
ここからは好みになるので、一概に劣っているとは言えないだろうと思う。
しかし、ふと胸をよぎったことがある。
ローマの衰退と文化の衰退
しかし、生命が脅かされるほどの危機に瀕したローマではそれ以上の文化の発展はなかった。
国が衰退するとき、文化も衰退していくのである。
世界史の資料集に出ている文化的遺構や美術品などを追っていけばわかる。
ルネサンスまで、暗黒時代と言われるヨーロッパの中世である。
それはそれで面白いものができてはいる。フレスコ画や聖母子像など、中世特有のものも多くあろう。
しかし、デッサン技術などは明らかに劣っている。
文化が衰退したというと言い過ぎかもしれない。
しかし、文化にかける労力は減ってはいないだろうか。
そして日本は今、そこに向かっていないだろうか?
ふとそのことが胸に浮かぶ。
時代劇から歴史を推測する
もちろん日本文化は、時代劇のみではないから時代劇のみで判断はできないが、私の感覚からすると、明らかに時代劇にかけている金額が違っている。
こぢんまりとした時代劇が多い。
かつてはよくあった屋外でのロケも、ロケできる場所も減っているのもあるだろうが、ほとんど無い。
100年後や数100年後にこの時期を見たとき、どのように見えるのだろうか。
これが文化の衰退の兆候でないと良いと願う。