【ドラマ鑑賞】「刑事コロンボ」シリーズ 家族で見る懐かしのドラマ
懐かしと言っても
懐かしと言っても、私も再放送をチラリと見たことがあるだけなのだが、ダンナはよく見ていたようで、かなり勧められたので、家族で見ている。
NHKBSプレミアムで毎週水曜日21:00から。
淡々と進むストーリー
ドラマはまず殺人のシーンから始まる。
ここからして、なかなか異色の番組だと思う。
そして、細工をする殺人犯。
しばらくしてようやく主役のコロンボがヨレヨレのコートを着て、ヌーっと現れるのが定番だ。
そして、毎回その殺人のトリックを、証明してみせることで、殺人犯から根を上げるようにしていく。
パターンはいつも同じだ。
定番スタイルで、安心感があるものの、毎回どのようにトリックに気がつくか考えるのが面白い。
古いものにこそ
この古いドラマは、古いものの、同じような仕掛けのものはないのではないだろうか。
殺人シーンから始まるのは斬新だ。
最初から犯人が分かっている。
刑事物では他の追随を許さないほどの面白さだ。
だからこそ根強いファンがおり、何度も再放送されているのだろう。
今回初めて知ったのは、コロンボ演じるピーター・フォークが演出も行なっていたことである。
何度見てもこういうものには発見があるのかもしれない。
翻訳タイトルの秀逸さ
海外ドラマは大抵日本語吹き替えであり、タイトルも翻訳されたものが字幕でついている。
この当時の翻訳のセンスの良さには他の洋画を見ていても驚かされる。
今回見たのは、直訳すると「殺人の青写真」となる、blue print for murderだ。
それを「パイルDー3の壁」と訳してあった。
ストーリー中、ポイントとなる建築物のコンクリートの基礎パイルDー3と、コンクリートのようになかなか破れない謎をかけたものと思われる。
建築つながりはあるものの、なかなかできない大胆な翻訳である。
しかし、日本人としてはこの方が心情的にしっくり来るかもしれない。
こういうことも家族で楽しみながら見られる。