未来のコンパス

教育、環境問題についての思いや学びについて綴ります。

【生を考える】世の中の分断について考える

 

 

ブログを読んでいて

今日は久しぶりにゆっくりとブログを読む時間があった。

さまざまな人のブログを読むと、世の中の分断について書かれている方が多いのに驚く。

コンクリートの壁の亀裂

それぞれの意見を読んでいて面白かったので、私もこのこと、つまり「分断」について書いてみようと思う。

 

分断と一口に言っても

日本社会での学校間格差や貧富の差による学習機会の確保の差、さらには今話題になっているアメリカでの人種による格差についてまで、幅広く取り扱われている。

今の時代が分断の時代と言われるのもわかる。

さまざまな形で、格差が生まれ、世の中を分断していることに改めて気づく。

人々が孤立し、対立している状態だ。

湖の中孤立している木

縦横無尽にひびが入っているようにも思える。

そして何よりも、今日本ではコロナ対策をはじめさまざまな問題を抱える政府に対しての、賛否による分断が大きく口を開けている。

社会が引き裂かれている。

 

湯浅誠さん

ハートネットTV」で6月3日の放送は、湯浅誠さんのインタビューだった。

www.nhk.jp

湯浅さんと言えば年越し派遣村などで有名になった、社会活動家である。

TVでもおっしゃっていたが、社会活動家というと怖いイメージを持たれる方もいるようなのだが、どちらかというと世の中をよくするために活動していく人というイメージだ。

私よりも上の世代の方は浅間山荘事件などを起こした日本赤軍オウム真理教によるテロなどを思い浮かべる方もいるようである。

それはいわゆる「活動家」であり、私にとっては破壊工作員やテロリストという分け方になる。

湯浅さんは、今は主に子ども食堂の活動を中心に行っているという。

その中で印象的だったのは、以下の言葉だ。

分断を乗り越えるためには「批判をやめる」

 活動していく中で、怒りは分断を生むということを感じてから、自分を変えてそうするようになっていったそうである。

批判することで、政策というものはブラッシュアップされていくと思っているが、それは強い言葉を投げなければ相手が変わらないという前提に立つものである。

強い言葉は場合によれば批判ではなく、誹謗中傷のように聞こえることもあるのかもしれない。

そっぽを向き合う男女

そう考えると、一度批判をやめて、自らできることをやって体現してみせることが効果的かもしれない。

しかし、それで果たして社会派変われるのだろうか、という疑念は消えない。

それでも「批判をやめる」という選択肢があるということを私は重く受け止めたいと思う。

興味を持たれた方は、2020年6月10日(水)13:05~再放送があるので、ご覧になってみてはいかがだろうか。

私は湯浅さんというと難しい顔をして難しいことを言っているのではないかという勝手なイメージを持っていたのだが、そのイメージは180°変わった。

ボランティア活動をされている方なので、大変わかりやすい言葉で丁寧に話している。

心に響く話し方だった。


アメリカはレイシズムに対する分断

アメリカでのデモ #BlackLivesMatter は世界的に問題となり、トランプ大統領の足下を大きくゆらしている。

この問題は白人による人種差別ではなく、人種差別主義者=レイシストと人種差別主義=レイシズムに反対する運動である。

日本人はもちろんアジア人として差別される側にあり、この問題についてもっと敏感になっても良いと思うのだが、残念ながら、日本での報道はあまり大きくはない。

 

分断を超えるには

哲学者マルクス・ガブリエルはSNSが分断を生むと、きっぱりと言う。

実際、マルクス・ガブリエルがを使うのは告知などの時と決めているそうだ。

さらに言えば湯浅さんのTwitterも見させていただくと、やはり告知で埋められている。

SNSからは少し距離をおくことが必要な気がしている。

デイジーの花を並べて作ったハート型

そして、これからはSNSをうまく使った倫理的な時代になって欲しいと、これは私の願いである。