【映画レビュー】「最強の二人」Intouchables 障がい者への目線
ああ、久しぶりに気持ちの良い映画を見た。
障害のある人に対して、どのように接したら良いか、我々は暫し立ち止まって考えてしまう。
しかし、この映画で突然障がい者の介助をすることになった(おそらく)移民のドリスは躊躇しない。
全く躊躇なく普通に接するのである。
驚きである。
自然と誰にでもできる気遣いのみで、介助はするが、同情も共感もしない。
そこにはただ友情があるだけである。
こんな風に障がい者と介助者を捉えた作品はないのではないだろうか。
障害があろうがなかろうが、「生きている人間である」という点において、全く同等の立場であることを二人が示してくれている。
いつ障がいを負うかは誰にもわからないし、誰もがその可能性を持っているのだ。
そうした時に、特別扱いをされるのは確かに嫌かもしれない。
ドリスは、全く自分と同等の仲間として一緒に生活していく。
息詰まるような生活から解放してくれる存在。
実にカッコイイ。
自分もこうありたいものである。