未来のコンパス

教育、環境問題についての思いや学びについて綴ります。

息苦しい社会の理由・新自由主義。解決策は教育にある?前編

公共機関の民営化は新自由主義

シカゴの経済学者フリードマンの提唱したのが「新自由主義」。

今の社会はこの原理に従って動いている。

これにカナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが警告したのが『ショックドクトリン』だ。

 

 戦争や災害などで被害を受けた地域から、弱者を取り除き、経済的有利な企業を誘致し、一気に富める者の楽園に変えていこうとする動き新自由主義の肝であるという。

実際、世界で起こっていること、日本で起こっていることをこの目線で考えると納得のいく。

鉄道、郵便、電信等公共機関の民営化もこの流れの一つである。

 

格差社会から階級社会へ

今、格差社会から階級社会へと変容しつつあるのではないかとの危惧も抱く。

事実、日本でも最低賃金以下で働く者、そして人手不足を理由に外国人実習生という聞こえの良いフレーズで受け入れられている安い労働力としての外国人労働者がいる。

また、ギグエコノミーという言葉も最近の新しい働き方として聞くようになった。

日本はサッチャーの時代に新自由主義に舵を切ったイギリスに続いている。

ちなみに「アベノミクス」はアメリカの新自由主義レーガン大統領の「レーガノミクス」のパクリである。

イギリスの現在の状況は、『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』を読むとわかる。

この本では主にギグエコノミーの惨状について調査し、レポートしている。

ブレグジットEU離脱を選択したくなる気持ちがそこからは読み取ることができる。 

アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した

アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した

 

 

 

国民を分断する新自由主義

前出の『アマゾンの~』から分かるように、新自由主義は国民を分断するものだ。

経済的な格差による勝ち組(雇用主)と負け組(労働者)と言う言い方が世にはびこっていることからもそれは明らかだ。

今の教育政策は、ものを考えさせない教育になっているのではないかと私は考えている。

「考える力を育む教育を」といいながらも、実際に行われているのはテスト漬けの教育である。

つまり知識偏重型の教育である。

このような教育をブラジルの教育学者フレイレは「銀行型教育」と呼び、ヒトをモノのように扱うことだと断じている。 

被抑圧者の教育学――50周年記念版

被抑圧者の教育学――50周年記念版

 

 「知らない、分からない」ことを無知として辱め、優位に立つという抑圧者を作り出している。

先に出たアマゾン、ウーバーなどのギグエコノミーにも共通なのは、被雇用者がその権利を知らされずに働くような環境を作り出していることである。

労働者はその権利を知らないまま、時間に追われるあまりにそれを調べることも反抗することも許されず、ますます厳しい状況に陥っていく。

このような状況に陥るのを防ぎ、陥ったときに役に立つのが「被抑圧者の教育学」。

問題解決型教育のことである。

ではこの教育は実際どのようなものなのか。

今このような教育は学校で行われていないのか、後編で考えていく。

 かたい文章で恐縮だが、ぜひおつきあい願いたい。