未来のコンパス

教育、環境問題についての思いや学びについて綴ります。

【観光レポ】高知こじゃんとえいよ・アンパンマン編

 

やなせたかしの出身地

高知に入ったときから、そこここにやなせたかしの作ったキャラクター達に出会うことができる。

やなせたかしの出身地、香美市

やなせたかしはちょっと複雑な事情の生育歴をたどっている。

詳しくは下の方で紹介する著書を読むと分かる。

正確には東京出身だが、香美で育っている。

ここにアンパンマンミュージアムはある。

 

アンパンマンはどこにでもいる

早速アンパンマンの像がお出迎え。

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エントランス近くにはこんなタイルの埋め込み

隅々まで行き届いた遊び心がもうわくわく感を高めてくれる。

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敷石やモニュメントはもちろん、壁のふとしたところにも何か書いてあり、「次はなんだろう」と大人をも飽きさせない。

小さい人たちに方に合わせての配慮からか、展示順路はなく好きなところから楽しめる

大人も楽しめるように、QRコードを読み取ってのスタンプラリーのようなものもある。

アンパンマンミュージアムショップでの品揃えはどちらかというと、小さい人や小さい人たちを育てている人向けになっている。

 

大人向けには「詩とメルヘン絵本館」

アンパンマンミュージアムを出て裏手に行くと、「詩とメルヘン絵本館」という、やや大人向けのミュージアムがある。

料金はアンパンマンミュージアムの入館料に含まれている

こちらはアンパンマンの生みの親、やなせたかしの初期の頃の雑誌「詩とメルヘン」や、今年2月やなせたかし生誕100周年を記念して開催された第1回やなせたかし文化賞受賞者の展示になっており、じっくりとみることができる。

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床にも作品のプレートが散りばめられており、思わずしゃがんで見てしまう。

私が気に入ったのは、戦争に反対し続けたやなせさんらしい作品の4コマ漫画で、銃を構える兵士にたくさん小鳥たちがやってきたと思ったら、銃を持ち去って棚に捨ててしまうというもの。

こういった作品は、じっくりと床を眺めながらでないと進めないため、大きな人用。大人の方はゆっくりと堪能していただきたい。

ここのショップは大人向けで、主にやなせたかしの著書である。

やなせたかしについて知りたい方は、以下の作品を読んでみるといいかもしれない。 

アンパンマンの遺書 (岩波現代文庫)

アンパンマンの遺書 (岩波現代文庫)

 
何のために生まれてきたの? 希望のありか (100年インタビュー)

何のために生まれてきたの? 希望のありか (100年インタビュー)

 

 

様々な人たちに開かれている別館

さらにその隣に別館があり、そこでは公募した絵手紙を展示していた。

「誕生」について自分の思いを5.7.5の形式で文字にし、それにイラストをつけたハガキである。

幅広い年齢層からの応募があり、見応えがあった。

審査も年齢関係なく行われているのか、さまざまな「誕生」の捉え方があり、書いた人の哲学が表れていて、千差万別な作品に唸らされた。

 

自分ならではの楽しみ方を

ここではひとりひとりが好きな方法で楽しむことができる。

ライフステージが変われば見方も違ってくる

子育てがだいぶ進み、小さいだだっ子がいなくなった今では

アンパンマン見たいの~!」

とかんしゃくを起こして詩とメルヘン絵本館へ泣きながらもどっていった子の気持ちも親の気持ちもよく分かる。

ちなみにその子は中へもどったあと気の済むまで見て、超ごきげんで受付の人に

「それじゃ、これでおねがいしま~す」

と言って帰っていった。

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我慢した親には大拍手である。

親としてはその時は大変だったと思う。

しかし、子どもが満足すれば良い思い出となる。

子どももこのときの満足感は自己肯定感となって残るだろう。

その子は2~3歳だろうからこのことを忘れてしまうかもしれないが、アンパンマンミュージアムでの出来事は家族で語り継がれるに違いない。

 

思わずきゅんとなる一コマ

さて、こうして、3館見て帰ろうとすると、表から見えていたバイキンマンのマシンがなかなか味のある角度で見えた。

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スキだらけでかわいらしい。

さらにそれを見守るように、ミュージアムの屋根から飛び出した透明なケースの中には…

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なぜかアンパンマンドキンちゃん

仲良く見守っているようだ。

「来て良かった」と思わせてくれる一瞬だった。

この角度ではTVや雑誌には出ないだろうから。