大雪・12月7日
大雪は特に季語にはなっていないが、意味合い的には冬至前15日を指すようである。*1
要するに冬至前のカウントダウンである。
「うわ、冬本番、やって来ちゃうよ!ひ~!」
「すわ、ここからが我慢のしどころぞ!」
といった心境か。
高島暦には「天地閉塞」とある。*2
雪で閉ざされた景色をイメージする。
ちまたでは西洋化が進み、アドベントカレンダーもだいぶ普及し始めた。
アドベントカレンダーにはクリスマスや新年への期待、希望のような明るい心持ちがあるように思えるのだが、大雪には「覚悟を決めなくては!」という身の引き締まる思いが感じられる。
この時期には暖房器具は必須となる。
最近ブログに上げた湯たんぽ。
これも季語になっている。
先づよしと足でおし出すたんぽかな 一茶*3
今も昔もやっていることは変わらないとほほえましくなる句である。
ちなみに、この湯婆(たんぽ)の解説に
最近は、電熱保温機などが普及して、湯婆も物置の奥にしまわれたままになっている。やがて容器を見ただけでは、なにに利用されたのか分からないまでになってしまうだろう。*4
とあるが、近年のエコブームにより、湯たんぽも復活しつつあると思っているのは私だけだろうか。
これからも使われ続けてほしい優れものである。