元教師の「学力をつける②」
国語の場合
元司書教諭の経験から言わせていただくと、やはり読書は欠かせない。ただし、読むには段階がある。年齢が上がることで自然に読めるわけではない。
本来、国語の授業では説明文の読み方、物語文の読み方を学習しているはずなのだが、読み聞かせの量やその子の興味関心によって、1年生からかなり差があるのが実際のところ。まずは本に親しむ環境づくりを!
簡単なのは図書館へ行くこと
何しろ、図書館はただである!税金で賄われているのだから、使わなくては損である!汚したり破いたりしてしまうような年齢ならば古本屋さんの活用も。
その子の興味にあった本を図書館で探してみよう
はじめは児童書から…と考えがちたが、当てはまらない場合もある。うちの子の場合、幼稚園の頃から映画好きで、特撮にハマっていた。そのため、児童書のコーナーではなく、大人の映画コーナーで本を選んでいた。もちろん言葉ははっきりと読み取っているわけではなく、眺めているだけ。それでも知りたい一心で、徐々に慣れて読むようになる。かえって「よくそんな言葉知ってるね!」なんてことも出てくる。徐々に自分の関心にあったものを自分で検索して借りられるようになっている。
また、男の子に多いが、物語にはいかず、図鑑一辺倒の子も。もちろんそれでも良い。そこから科学読み物にいくこともある。
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その子の読書レベルにあった本を選ぼう
いつまでも、『かいけつゾロリ』ばかり…という保護者や先生方の声もある。しかし、その子がそうしたいのなら、いやというほど繰り返し読ませてあげて欲しい。時がくると、自然に違うものを探すようになってくる。その時に図書館の司書さんなどにおすすめの本を聞いても良いし、ウロウロしてみるのも良い。何しろ、お金はかからないのだ!
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読まなくっても借りていい。トライアンドエラーは読書でも
借りても面白くなければそのまま返したっていいのだ。もしちょっとずつでも読んでいるようだったらあらすじを聞いたり、登場人物について尋ねたりして興味が続くようにしてあげるのも良い。
読書日記をつけるのも良いが
読書日記なんてつまらないものではなく、出てくるキャラクターをイラストにしたり、出てくる地名を地図にするのも面白い。人物相関図を作るのもいいだろう。
これもうちの子の場合だが、出てくるキャラクターと役者名をリストにしたり、出てくるメカについて詳しく図にまとめたりしていたようだ。
この作業は読みこなしができなければ、成り立たないため、ここまでくればかなり読めるようになっていると見ていいだろう。
とりあえず読書について書いてみた。国語の場合は他にも、作文、読み取りかたなどある。またの機会に!